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ファシリテーターの大先輩

· アプローチについて

昨年の11月、私にとって思い出に残る1日があった。

3年間、ある心理療法を教えて来て下さった先生方と、同じく学んできた仲間と鎌倉に出かけた1日だ。

いつも、「先生」と思っていた方と、ただ街を楽しみながら、普段できない会話をしているのが新鮮だった。

素敵なカップル先生

その先生方は、ご夫婦で、夫は、オランダ人のベルツさん、御歳70歳を過ぎたところ。

すらっっと伸びた180センチを超える長身で、脚が長く、顔が小さい。

長々と伸びた足にぴたっとフィットしたスボン、

よくアイロンのかけられたこれまたスリムな体型にピッタリとしたシャツが、

トレードマークだ。

そして、小さな頭には真っ白、白髪の短いヘアー。

丸い眼鏡が高い鼻にちょこんとのって、眼鏡の奥にある眼は、優しさと厳しさをたたえている。

そして、妻は、日本人のひさこさん、御歳65歳ほどか。

すくなくとも私の10倍はエネルギーがあると思うほど、いつもお元気で、

年齢不詳リストに載る1人である。

長身のベルツさんにくらべ、ひさこさんは、150センチほどの小柄。

ひきしまった体型はベルツさんに同じく、耳の下で切りそろえられた白髪まじりのボブヘアが、

鋭く大きな目にマッチして美しい方だ。

コンステレーションの学びの旅路

2人から学んでいたのは、かぞくのミカタで扱っているシステミックコンステレーションという手法である。

私自身、家族との関係性や、会社・チーム・パートナーシップにおける関係性に悩んできたこと、また仕事においてそのようなクライアントが多いため、3年前に知り合いに紹介されて以来、学んできていた。2人が、大人数の集まるワークショップで、それぞれの気持ちや様子を敏感に感じながら、前に進めていく姿はなんとも圧倒的だった。

正直、働きながら学び続けるのは色々な意味で大変であったが、何より私はお2人の在り方や、何十年というご経験の重みを感じさせられるような深遠な智恵に惹かれて、学んできていたのだった。

2019年秋の1日

前置きが長くなったが、2人は、1年の大半をオランダで過ごし、

トレーニングやお仕事があるタイミングで、日本に数ヶ月帰国していた。
 

年末にオランダに帰国される前に、鎌倉に行ってみたいという希望で、

ご一緒することになったが、冒頭で紹介した2019年11月のこと。

その日は、横浜発の横須賀線の電車内で落ち合い、

お決まりの鶴岡八幡宮や、鎌倉のおしゃれイタリアンランチ、

知人のギャラリーなどを巡り、たっぷり鎌倉を堪能。

いつもはトレーニングでしかお話しない尊敬する先生方の知らない側面、

夫婦で鎌倉に文字通りキャッキャっと楽しまれるチャーミングな姿を拝見できて、すっかり心が満たされていた。

帰り道の電車でのハラハラ

その帰り道のことです。平日であることなど関係なく鎌倉は混んでいたが、

ラッキーなことに帰りの電車は4人でならんで座席に座ることができました。

トレーニング仲間の友人、私、ひさこさん、ベルツさんで座り、

それぞれ電車に揺られ始めると、あっという間に眠りに落ちてしまいました。

しばらく電車に揺られたあと、ふと目が覚めて顔をあげると、

少し様子がおかしく思える男性が、私とひさこさんの間に、つり革につかまって立っていた。

40歳頃だろうか。色んな人がいる。少しぶつぶつつぶやく人など珍しいことではないかもしれない。

が、しかし、そういう人を私はとても気にしてしまう性質(たち)だった。

想像力がたくましく、いつぞやに見たニュースが頭を駆け巡り、この人が次にこんな行動をとったとしたら、、などいらぬ想像が次から次へと湧いてしまうのである。

その時も、「あ〜いやな感じだな〜」という気持ちでいた。

目の前の彼は、チラッチラッと彼の隣に立っている今風の男性(推定30歳前後)を見ては、

ぶつぶつと何かをつぶやいている。

怖い。ものすごく怖い。

実際、彼は何か危害を加えているわけでもないのだが、怖い。

怖れ、が私の心の中へ沁み渡っていく。

チラチラ見られている今風の男性、ぶつぶつ言っている男性、

私の間に、緊張感がピーンと張り巡らされているように感じていた。

左隣に座っている友人もいつのまにか起きていて、目を交わす。

何、とはいわないが、このなんとな〜くいやな感じを共有している感じがした。

さて、右隣に座っていたひさこさんはというと、すっかり起きて

ベルツさんといつものようにたのしそうにおしゃべりをしていた。

私が感じている怖れなど微塵も感じさせなかった。

そして、あろうことか、ぶつぶつ言っている男性の、隣に立つ男性(推定30歳)に、声をかけたのだった。

「あの〜すみません、その猫のシャツ、どこで買ったんですか?」

たしかにその人は、猫の顔が全面にプリントされた緑色の個性的なシャツを着ていた。

ひさこさんはニコニコとしながら、続けて言った。

「夫は猫が好きで、どこで手に入るのか気になったみたいで」

その男性は、可愛らしくはにかみながら

「これは古着屋で買ったんで、すみません、また手に入るかわからないです」

と答えた。

ひさこさんはにっこり笑いながら

「あ〜そうなんですね、いや〜とても可愛かったものですから!

すみませんね〜有り難うございますっ!」

と言って、ベルツさんに英語で伝えた。

ひさこさんもベルツさんも、そして、その今風の男性も、笑っていた。

さきほど私に見えていた緊張感など、どこかにいってしまっていた。

あいかわらず、ぶつぶつと言っている男性はそこにいるにもかかわらず。

しばらくして、電車は目的地である東京駅に到着した。

怖れを感じてそれに支配されていた私と、

その場の空気を一変させてしまったお二人。

普段の先生とは違う一面を見ることができた1日だと思っていたが、、

まだまだお2人から学ぶことはたくさんありそうだと思わされた1日でした。

*お二人のファミリーコンステレーションHP

アイアムアイ・ホリスティック・ヘルス研究所
http://familyconstellation.jp/

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